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オリジナル創作、日常のことなど。


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文久3年3月
この世界は、争いが続いている。それを何とかしなければならない。
その力になりたくてその為だけに剣を握り人を斬ってきた。
その力は、人々に恐れられやがては、その男は、世の中から孤立していた。
男は、名を暁神風と言う。ある時一人の男が声をかけてきた。
「そこの君?ちょっと良いかい?」
男は、沖田 総司と名乗った。髪は、橙色で一つに縛っていて、瞳の色は、茶色で優しそうな男だっ

た。
赤いバンダナを頭に巻いていた。沖田総司は、いろんな話を振ってきた。
楽しかったこと嬉しかったこと苦しかったことそして自分が今壬生浪士組に居ることを
話した。壬生浪士は、京の人が嫌われている集団と噂で耳にしたことがあった。
「ちょっと試させて!」
その瞬間沖田総司が剣を素早く握り斬りつけようとしていた。
とっさに鞘を盾にし剣を抜き素早くこちらも戦闘態勢に入る。
「いいね…君。」
「何が…」
話で油断させていきなり剣を抜いてきたやつが今まで居なかったに
等しかったので警戒を解いていた神風は、焦り、戸惑う。
「ねぇ、もし君が今よりもっと強くなったときは、うちにおいで」
出会ったばっかりの人になんてことを言うのだろう。
この人はどこか可笑しい人なのかもしれないと…
だが、この人の目を見た瞬間神風は、茶色の瞳が何かを覚悟をしている強い目だった。
「まぁ、無理やりって訳じゃないから、君を見てたらどうしても君を仲間に誘いたかったんだ…」
そう言うと沖田総司は、一つに絞った髪を揺らしながら風のように去っていた。

-そして月日が経ち-
文久3年9月25日 壬生浪士組と言う名前が新撰組と言う名前に改めた。
そしてあの出会いから1年。神風は、新撰組の入隊希望の為道場にやってきた。
「入隊希望者か…中に入れ!」
神風は、緊張していた。あの沖田総司に言われ修業し強くなりここまで来た。
一人の大きい男が出てきた。男はがっしりと筋肉がついており、白い歯をキラキラさせていた。
「お前は、健康か?」
健康かと言われれば健康だが、いきなりの質問が健康の話題で神風は驚いた。
普通なら名前、特技、流派、家族構成などを聞くはずだ。
「はい、健康です!」
「ふむ、合格だ!今日からよろしく頼むな!新人君!」
神風は、訳も分からず合格してしまった。もっと聞くことや実践などを
したり、試される物だと思った。
そうして新撰組の隊士として住むことになったが、どうしても何かが
引っかかる新風だった。朝起きて修行して、ご飯の支度をし朝ご飯を食べ
掃除と洗濯そのまた午後の修行そして夜のご飯を作りご飯を食べ湯浴みをを沸かし入浴し就寝する。
その繰り返しだけだった。新撰組とは巡察・警備などをしたり、お偉い幕府の方から
の捜索・捕縛などをするのだとそう思っていた。変わらぬ生活を送り続ける。
ある夜のこと少し騒がしいと感じて目を開けるとそこには先輩の隊士が居た。
先輩の隊士は剣を振り布団に穴が開く。神風は、自分の剣を取ろうとしたが届かず
仕方なく近くの花瓶を投げそれは、先輩の隊士に直撃し倒れた。
その後ろから拍手が聞こえてきた。
「おめでとう、神風、これで君は、本物の隊士だ」
声を掛けてきたのは忘れもしない。自分がここに入るきっかけになった沖田総司だった。
沖田総司は、にっこりと笑い俺に抱きついてきた。
「うわぁ、ちょ…」
「これで君は、新撰組の隊士で僕の部下だよ。一番隊所属だ。」
抱きついたままで離れない、沖田総司という人は、何者か分からない。
「沖田さん…離れてください。」
「嫌です、俺神風が気にいった、それと名前で呼んでほしい…総司って…」
沖田総司は、相変わらずにっこりと笑っていて更には俺の頬に接吻した。
「お、沖田さん!」
「だから…そ・う・じ・だって!」
沖田総司は、一体何を考えているのかそしてこういうことは美しい女性にやるべきことだ。
なぜ男にこんなことをするのか、そして新撰組という組織は良く分からない。
まずは、新撰組についてどういう事なのか説明して欲しい。
「総司さん、とりあえず教えてください。なぜ先輩の隊士が俺を襲ったんですか?」
沖田総司はにっこりとした後に真剣な目つきになり説明を始める。
その説明は、健康な物であれば誰でも新撰組には入れること
正しそれは入隊後一定期間は「仮同志」という試用期間だった。
寝込みを襲われたのも度胸を試す為だったのだ。それに初めて勝って
ちゃんとした新撰組の隊士になれる。そこで所属を決められ巡察・警備などにも
出るようになると、なのでいつまで経っても仮同士の人や抜けていく仮同士が多かったのこと。
「総司、とりあえずお前離せ!」
「あっ歳三!」
歳三と呼ばれた人は、黒髪に一つ縛りにして鋭い黒い瞳で怖そうな顔で見てきた。
歳三と言う人は、神風を見つめ続けていた。
「貴様、この世界に生まれてたのだな…」
歳三と言う人は、悲しそうな瞳をしており、不思議な言葉を残し去っていた。
「あの人は…」
「彼は、土方歳三、新撰組の副長です。彼と俺は、幼ない頃にお世話になった人なんですよ。」
土方歳三と言う男がどんな人なのかが気になった。彼の瞳が離れない。
あの人は、何故あんな瞳で神風を見つめてそして謎の言葉を…
「神風に紹介したい子が居ます。着いてきてくださいね!」
沖田総司は、やっと抱きついてたのを離れ歩き始める。廊下は、長く続いていて
この道場の離れは広いと感じる。どこまで歩くのだろうと思うと沖田総司が突然止まった。
「着きました。この部屋ですよ」
「ここが…貴方の会わせた人が居る人の部屋?」
「そうです…」
沖田総司は、失礼致します。と礼儀正しく障子を開ける。
そこには、赤茶色の髪で後ろの下側に長い髪を縛り瞳は茶色の猫のような男がいた。
「新人君かぁ、俺は永倉新八だよ! 二番隊隊長だから困ったことあったら
言ってくれると嬉しいよ!」
男というより少年にしか見えない永倉新八はどこからどうみても強く無さそうだった。
だが隊長というのならば強いのだろう。どのくらい強いのか気になった。
「あの…失礼ですが、年下ですか?」
その瞬間空気が澱んだ。どうやら言ってはいけないようなことを言ってしまった。
永倉新八は、立ち上がり神風を殴り障子にぶつかる。衝撃で障子に何個か穴が開く。
「ガキが…!覚えとけ!俺はお前より年上だ!調子に乗るなよ!」
さっきと別人のような感覚でとても同一人物とは思えなかった。
永倉新八は、見た目と年齢を気にしているらしい。
「んでお前名前は?」
「新風です…」
「神風さん良い名前だねー!これからよろしくねー!」
また最初に会った時の様に穏やかで優く笑う。神風は、一刻も早くこの部屋から
去りたかった。だがまだ帰れそうにない。
「神風さん、また今度俺と一緒に稽古しよー!」
「はい、分かりました。」
「君には期待してるよ、頑張ってね!」
神風は思ったこの人達とこれから共に歩んでいくことを
これから新撰組を守っていくことを…
神風は、今後この新撰組での生活が今後大事になり
孤独から仲間が出来大切な時間となった。神風が生きた年数は
少ないがそれは大事な期間だった。
慶応3年6月20日 伊東甲子太郎が近藤勇を暗殺しようと企んでいた
情報を掴み沖田総司と土方歳三に伝えたのち暗殺され死亡。



どうしても新撰組としての皆が書きたくてでも
漫画にするには、長くて…小説で書いてみました。
作成または、公開日:2012/05/30

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